皆さまはじめまして。てあっとと申します。
本記事では、少しだけ私の自己紹介をした後、藍月なくる 1st LIVE "クラリムステラ"の感想を書いていきたいと思います。ディレイ配信が始まってから書き始めたので、配信を見つつ現地で感じたことを思い出しながら書くという形になります。
こういった記事を書き慣れていないため、お見苦しい部分が多々あると思いますが、ご了承ください。
- 前置き
- ライブの話
- 開演前まで
- 開演
- OPENING. 夢と現実の境界線
- 1. Azura Luno
- 2. Cosmodiver
- MC
- 3. コトノハ
- 4. 追想のラグナロク(Ver 藍月なくる)
- 5. Oxydlate
- MC
- 6. Horizon Note
- 7. 花残り、蕾ひとつ
- 8. 彗星のパラソル
- 9. Spica
- 幕間. Indigrotto
- 転換. 愛と幽世の終着点
- 10. Evil Bubble
- 11. Lilith
- MC
- 12. 逆沙華
- 13. Killer neuron
- MC
- 14. FAKE IDOL
- 15. コンティニュー!
- 16. わたしがわたしに至った10の理由
- MC
- 17. これくらいで
- ENCORE. クラリムステラ
- ENDING
- さいごに
前置き
自己紹介
私はEndorfin.と藍月なくるの曲を細々と聴き続ける一般ファンです。このような書き方をしているのは、私が何よりも第一にEndorfin.の曲のファンであるということを主張するちょっとしたこだわりですが、藍月なくるさんが歌う他の曲も大好きです。
最近XTwitterのアカウントを新しく作り(@Tiat_JB28)、藍月なくるやその周辺コンテンツのファンの皆様をちまちまフォローさせていただいております。フォロバしてくださった方、ありがとうございます。ちなみにIDに含まれる"JB28"は今回のライブの会場の最寄りとなる本八幡駅(JR)の駅ナンバリングとなっています。
Twitterで藍月なくる推しを探し始めて思ったのは、フラスタ企画を立ち上げる人がいたり、推しバを作る人がいたり、オタクの熱量は本当にすごいなと。そのような方々と比べると私はオタクを名乗るのもおこがましい雑魚でしかないのですが、強いて言うなら普段藍月なくる(特にEndorfin.)の曲を聴いている時間の長さだけはそこそこ自信があります。
藍月なくるとの出会い
初めて藍月なくるを知ったのは、大学進学のために上京した2017年の末だったと記憶しています。もともと大した趣味もなく、特定のコンテンツに熱中するという経験がなかった私が、6年以上も彼女の曲を聴き続けているということに驚いています(どういうわけか私はいまだに学生をやっているわけですが)。当時大学の友人に布教されて曲を聴き、ただ純粋に「声が良いな」と思ったのを覚えています。それ以前の私は女性ボーカルのアニソンを聴くことが多かったので、相性は良かったのだと思います。特に印象に残ったのは、その友人が冬コミで買ってきたばかりのNacollection!! 2に収録されていた「星空のアナグラム」という曲でした。
いつかこの曲もライブで聴きたい
それから現在に至るまで、特別な何かがあったわけではありません。当初は藍月なくるとは何者なのか、Endorfin.とは何なのか、同人音楽の世界はいかなるものなのか、何もわかっていないまま曲だけを聴いていましたが、徐々に自分で情報を追うようになったり、M3に参加してCDを買うようになったりと、少しずつ私の中での藍月なくるの存在感が高まっていったように思います。一貫して根底にあったのは、藍月なくるの歌声が好きという単純な気持ちです。
ライブの話
開演前まで
来る2024年2月4日、市川市文化会館(千葉県)にて。
ライブはTwitterで知り合った音ゲーが好きな友人と連番しました。当日の会場周辺のゲーセンでは藍月なくるの曲で遊んでいる音ゲーマーがたくさんいたとのこと。Endorfin.の音ゲー版権曲って激つよ曲多いのにサブスク配信されないものが多くて勿体ないなと常日頃から思っています。Filament flowとwhite night storyが本当に好きなんですよね私。
会場周辺で記憶に残っているもの↓
- 一週間前の棗いつき2ndライブのパーカーを着ているオタク(気持ちの切り替え大丈夫か?)
- ローソンの横でなんか発狂してるオタク達(楽しそう)
フラスタは壮観でしたね。参加者が本当に多くて、藍月なくるはこんなにも愛される存在になったんだなと思って感慨深くなりました。海外ファンからのお花もあってびっくり。
そして会場入り……広っっ!!!!!1stワンマンでこの会場を使うアーティスト、何者?席は一階席の後ろの方だったのですが、傾斜のおかげでステージがよく見えたのでこういうホールでのライブも良いなと思いました。座席もフカフカだし。
セトリの予想は特にしていきませんでした。というのも、ストックの曲数が多すぎて全然わからん!というのと、下手に自分の願望を込めすぎると当たらなかった時にがっかりしてしまいそうと思ったため。どの曲が来ても藍月なくるが歌うなら楽しめる、のマインドで臨みました。結論を言うと、私としては本当に非の打ち所がないセトリだったので、なくるさんのセンスに脱帽するほかないです。
開演
OPENING. 夢と現実の境界線
"JelLaboratory"の一曲目として収録されているインスト曲(お馴染みFeryquitous作)。JelLaboratoryは私が初めて購入したなくるさんのCDであったり、私が普段laboratoryに入り浸っていたりするので、思い入れが深いアルバムです。という背景もあり、私の意識を藍月なくるの世界に引き込んでくれるのが特にこの「夢と現実の境界線」という曲なのです。深海に沈みゆくようなサウンドは、ステージの雰囲気も相まって良い導入でした。まさに「夢と現実の境界線」。
1. Azura Luno
藍月なくる、登場。声が良い~~~歌が上手い~~~~~。藍月なくるがステージに立って自分の曲を歌っているという事実に感動せずにはいられません。セトリを全く読めないまま始まった公演でしたが、一曲目に「自己紹介曲」Azura Lunoは完全に納得。この曲を初めて聴いた時の「なくるって言ってる!!!」という新鮮な興奮を思い出しました。なくるさんが歌うこの系統の曲調は個人的にかなり好みなので、生で聴けて嬉しかったですね。
2. Cosmodiver
新曲を除くと一番新しい曲であるところのCosmodiver。今までにあまりなかった感じの疾走感のある曲で、また推し曲が増えたなと思いました。藍月なくるオタク筆頭(?)の棗いつき作詞というのもgood。実際にライブで聴いてみると、現地だとより盛り上がるライブ向けの曲だなという印象。次に生で聴ける機会があればもっと暴れたい(コンサートホールで立ってええんか?という迷いがあり座って聴いていたので……)。
MC
爆上手歌唱からの「……こんにちは~(控え目)」←すき
MCが全体的におもしれー女、と思わせておいて観客の「座るんか?立つんか?」という雰囲気を察知して配慮してくれるところが本当に偉い。藍月なくる、偉人。
3. コトノハ
いにしえの曲。私はEndorfin.の曲として認識していたのでこのタイミングで来て少し驚きましたが、どうやらこの曲なこれ版の方が先に出ていたみたいですね(初期のことはあまり把握できておらず……)。Horizon Noteの方はこれまで本当に何度も聴いてきたので、安心感すら覚える選曲でした。
4. 追想のラグナロク(Ver 藍月なくる)
リリイベでデュエットverは聴けましたが、生のなくるverはもちろん初めて。何度も語られているように、本当に別物ですね。後のMCで言及があって思い出しましたが、そういえばラグナロクのCDの先行シリアルでチケットを取っていました。
5. Oxydlate
お馴染みFeryquitous曲。高音が本当に強い。音源では聴けない呼吸音や「呼吸を手放してしまった」ところ、全て含めて生でしか味わえないものが多かった一曲です。しばらく見ない間にYouTubeミリオン再生超えてて驚きました。
MC
満を持してsky_delta氏登場!!!これが個人的盛り上がりポイントNo.2かもしれない、Endorfin.のファンなので(No.1は17曲目)。二人とも人前に出るの苦手だったのにライブやってくれてありがとう、本当に。
6. Horizon Note
なくるさん「Endorfin.といえばこの曲ですよね?」
わたし「Horizon Noteやろがい!!!!!!!!!!」
はじめにHorizon Noteは頷きすぎて宇奈月温泉になった。定番曲ですね(1stワンマンですが)。えんどるパートから立って盛り上がれたの最高だしなくるさんのはい!はい!の声がかわいい……かわいい。雰囲気が一気に爽やかになってこれだよこれ!の気持ちになってました。
7. 花残り、蕾ひとつ
爽やかすぎて浄化される曲。観客のペンライトが緑に変わるのを見て、みんな分かってるんだなと思って嬉しくなりました。ピンクにしている人も少しいてまた良き。選曲としては少し意外でしたが、そういえばEndorfin.初のフルMVがついた曲でしたね。
8. 彗星のパラソル
天才選曲。Endorfin.でも特に好きなアルバムであるHorizon Claireの中でも特に好きな曲なので、とにかくこの曲を1st LIVEのセトリに選んでくれてありがとうの気持ちでいっぱいでした。彗星のパラソルは本当に歌詞が良くて、
このまま何にもなれないままで
消えてしまうのがただ怖くて
ってきっと誰しもが多かれ少なかれ抱いたことのある想いなのではないでしょうか(ってなくるさんも言ってたかな)。
9. Spica
Horizon Noteとともにいにしえのオタクに刺さりそうな曲。古参への配慮もゆきとどいています。これもまたEndorfin.らしい綺麗な曲ですね。えんどるパートが終わる寂しさを感じつつも噛みしめて聴きました。まあ寂しすぎてでるたさん退場時に「行かないで~~~!!!」と叫んでしまったが……。
幕間. Indigrotto
お着換えタイムに概念ちゃん登場。録音であることを感じさせないトーク、流石です。トークで場を繋いでいくのかな?と思ったらここで一曲、概念ちゃん歌唱のIndigrotto。なるほどね。
転換. 愛と幽世の終着点
「夢と現実の境界線」とセットで聴きたいこちらのインスト曲。アルバムでは最後の曲ですが、ここでは中間地点ということで、少し不穏なサウンドが場の雰囲気の転換を感じさせました。
10. Evil Bubble
虫唾が走るわ
ダーク・藍月なくるの登場。キービジュアルの衣装+椅子に加えてダンサーさんも登場し、雰囲気が先ほどまでとは一変。ライブ全体を通して「流れ変わったな……」が何度かありましたが、ひとりで一つの公演内でこれだけ雰囲気を変えられるのは、曲数のストックが多くかつ幅広いタイプの曲を歌ってきたなくるさんだからこそできることだと思います。Evil Bubbleについて思い返すと、初見のインパクトが一番強かった曲だったなと。YouTubeで一番伸びている曲だけあって、特にファンではない知り合いもこの曲は知っていたりして驚くこともありました。それにしても座りながら歌うのすごくない!?
11. Lilith
アルバム曲の中だと一番意外な選曲だったかな?ダンスが、えっちやね。特にお尻フリフリのところが……いいよね。改めてなくるさんの表現の幅広さを感じる一曲でした。
MC
激しめのダンスの後の息切れ←助かる。
衣装を紹介する時のなくるさんは本当に嬉しそうで、披露できるのを楽しみにしていたことが伝わってきて見ている側も嬉しくなりました。
12. 逆沙華
Feryquitous・サウンドをこんなに浴びていいんですか!?!?!?そういえばふぇりさんもライブ来てたみたいですね。和傘を使った雅なパフォーマンスで視覚的にも楽しい。彼岸花が開く振り付けがとても印象的でした。
13. Killer neuron
沈め沈め 地獄の底へ
殺意高めの個人的推し曲。沈みました。Evil Bubbleと曲調が若干被るので来ないかなと思っていたのですが……やってくれたな藍月なくる。強い音響で重低音を浴びる気持ちよさを知ってしまいました。
MC
事前にセトリ確定していたFAKE IDOLですが、他の曲との兼ね合いを考えるとなかなか配置が難しい曲だろうなと思っていました。そんな中であの暗転演出、上手い。
14. FAKE IDOL
今宵も夢を見せてもらったよ、藍月なくる。最近の藍月なくるといえばこの曲……と思っていたらもう一年以上経ってて横転。事前告知もあり、前の演出から「来る」ことが分かるので全観客が身構えていたと思いますが、やっぱり盛り上がりますね。盛り上がりすぎてラスサビでもコール入れちゃってるしね。全然いいんじゃないでしょうか。
15. コンティニュー!
今回の私の反省点(聴き込み不足)。まさかこれが来るとは思わず……。曲の最後に堂々とロゴが出てきた通り、MEGAREX曲である。連番した音ゲー好きの友人曰く、音ゲー界隈で人気がある曲みたいですね(maimaiに収録)。ダンスも合わせて、藍月なくるの可愛い成分が見られて大満足です。
16. わたしがわたしに至った10の理由
ほ、本気モードver.だ!!!!!それぞれの役で会場が湧いてマジで楽しい。ライブでやるに相応しい神選曲ですね。藍月なくるの選曲センス、あまりにも信用できすぎる。10役分のダンサーさんの振りも印象的でした。
MC
最後の曲について……
「めっちゃ意外」「私のオリ曲ではない」「この曲に思い入れがある人が多い」「ライブの最後に伝えたいことが全部入っている」「挑戦的」
といったキーワードを後から聞いてみれば本当にその通りではあるのですが、その通りなんだが……流石にあれは予想できなかった。
17. これくらいで
これ、現実??????????
曲名が告げられた後の私はおそらく何かを叫んでいたと思います。
そこで起こったことの衝撃のあまりの大きさに脳の処理が追い付かないまま始まる歌唱。
もしも、例えばの話で
あの日ここで出会わなかったら
こんな今 考えもしないよね
この曲が藍月なくるの1stワンマンライブで歌われたというのは私にとって(そしておそらくこの曲を知るほとんどのファンにとっても)本当に信じられないような出来事で、どこか夢を見ているような気分のまま聴いていました。それでもサビの
これくらいで これくらいで ずっといよう
を聴き、やはりこれは何度も聴いた藍月なくるの「これくらいで」なのだと、夢見心地ながらも実感しました。
藍月なくるのファンとしても、かつてエロゲソングを収集していた人間としても、私は「これくらいで」という曲を愛しています。だから彼女がこの曲を初めてのライブの最後に歌ってくれたことにただ、ありがとうと言いたい。後の振り返り配信でも言及されていましたが、彼女がこの曲を大切に思ってくれていることがわかって本当に嬉しかったです。
「これくらいで」については1:44:00から語られています
生歌唱の「これくらいで」も、歌唱中に感極まってしまうなくるさんも、きっとこのライブでしか見ることができないだろうと考えると、あの場にいられたことが本当に幸せだったなと思います。(仮にまた歌ってくれることがあればそれはもちろん大歓迎なのですが……。)
ところで、上でも少し言及しましたが、私は少し前にエロゲやエロゲソングにハマっていた時期がありました(最近はあまり触れられていないですが)。その中で出会って気に入ったもののひとつが、堀江晶太という作曲者の曲群でした。特に「これくらいで」を含む、fengというブランドの後期のOP, ED曲は堀江晶太作曲のものが多く、いずれも良曲揃いです。2023年に行われた有志によるギャルゲ/エロゲ音楽投票企画では、「これくらいで」が全体7位(被投票曲数2321)、堀江晶太は作詞、作曲、編曲の三部門で1位となっており、その人気ぶりが窺えます。
しかし、私がそれらの曲を知った時点(2020年頃)でfengは解散してしまっており、音源CDはいずれも在庫なしまたはプレミア価格、もちろんDL配信はなし、といった状況であり、まともな手段でフル音源を聞くことが困難になっていました(現在も概ね同じ状況だと思います)。そんな中、2021年に「fengコンプリートボーカルアルバム」の発売が発表、なんとfeng曲が黄泉の国から帰ってきたのです。(非常に残念ながら、現在はこちらのコンプリートアルバムも入手困難になってしまっているようです。)もちろん私は狂喜乱舞しながら購入しました。このような経緯で、解散済みのブランドからアルバムが作られるという奇跡を経て、再び現世に戻ってきた曲のひとつが「これくらいで」ということになります。私が「これくらいで」と出会い、コンプリートアルバムを入手できたのはただの偶然ではありますが、今となってはこの偶然に本当に感謝しています。これだけ語っておいてfengのゲームはやったことがないというギャグです
余談ですが、この「fengコンプリートボーカルアルバム」にはなくるさんの「友愛進化論」という曲も収録されています。なんとこの曲フル音源がこのアルバムにしか存在しないらしいです。ブランド解散してから初めて日の目を見る音源って何???
ENCORE. クラリムステラ
「これくらいで」の終盤から退場の様子を見て普通に心配になっていたのですが、アンコール後ちゃんと元気に戻ってきて安心。グッズ紹介、ダンサーさんの紹介、告知、写真撮影の後、なくるさん一人でのお話タイム。普段あまり聞けない彼女の想いと願いが語られる貴重な時間でした。そして新曲「クラリムステラ」。
これらについて、ここでは多くを語りません。ただ、私はこれからも「藍月なくる」の歌をずっと聴き続けようと思いました。
ENDING
ライブでスタッフロールって珍しいような?「クラリムステラ」の作詞作曲がsky_deltaで頷きすぎて宇奈月温泉になった(2回目)。そして最後に2nd LIVE開催の発表。「次」がある、というあまりにも大きすぎる幸せを嚙みしめて退場。最高です。
さいごに
本当に素晴らしいライブでした。こんなにも心が満たされる経験はなかなかできないと思います。
健康でいてくれて、ファンの前で歌ってくれて、本当にありがとう、藍月なくる。毎度毎度いい曲を書いてくれてありがとう、sky_delta。最高のライブを作り上げてくださった関係者の皆様も本当にありがとうございました。そして、なくるさんがあの場に立つに至るために欠かせないピースとなった、La prièreの棗いつきさん、nayutaさんにも本当に感謝しています。
1stを終えたばかりですが、2ndではどんなものを見せてくれるのか、既に楽しみで仕方がないです。まだまだ生で聴きたい曲はたくさんあるので。欲を言えばEndorfin.オンリーでもライブやってほしいなという願望はもちろんあるのですが……もし実現したらその場で成仏します。
長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
次は8/31、渋谷でお会いしましょう。
それでは、健康さんが健康であり続けることを願って。